こんにちは、コロナ太りからジム通いを再開したhiraiva(執行役員CTO平岩)です。
コロナ禍によって社会や経済が大きく変わり、新しい生活様式を余儀なくされた2020年。歴史に残るであろうこの年は、皆さんにとってはどんな一年だったでしょうか。
この記事でご紹介させていただいた通り、オプトにおいても2月後半以降リモートワーク主体の業務が続き、事業としても情勢が転々とし先の読みにくい状況に奮闘する一年でした。
Opt Technologies としてはリモートワークへの切り替えによって開発業務自体への影響は最小限には出来たと思いますが、色々と昨年とは考え方を変える必要のあった年でした。 昨年 と同様に振り返ってみたいと思います。
なお、この記事は Opt Technologies Advent Calendar 2020 のラスト25日目です。
2020年にやったこと
外向け活動
イベント自粛をはじめとして、コロナ禍の影響が大きく出た分野ですね。
エンジニア向けイベント
ご存知の通り、2月後半からはオフラインイベントの開催が困難な状況になりました。
弊社のイベントに関しても、水島さんを中心に進めていた 型システム祭り は開催中止となり、約二ヶ月後に 型システム祭りオンライン として開催し、既存イベントのオンライン版 【オンライン開催】俺得Slack App LT会 や Fun Fun Functional (5) Clojureで始めるREST API開発ハンズオン を開催するなど、オンラインの開催を試みて来ました。
clusterを使ったイベント開催の知見は以下の記事にもまとまっています。
ただ、自粛ムードもあり開催回数自体は昨年より明確に減ってしまいました。
タガヤス
一方、共催になりますが、仙台でのタガヤスは緊急事態宣言明けには定期的に開催してくれています。先行き不透明な世の中で、地道に続けてもらっているのは、大変ありがたいです。
Tech Magazine
- 2019年 16記事
- 2020年 16記事(この記事含む)
コロナの状況もあり、記事数は減っているだろうな…と思ったところ、数としては維持できていました。
PdMの1日 Vol.1 ~未経験での転職~ というプロダクトマネージャーの記事があったことや、2021年新卒採用向け記事としてエンジニアの1日シリーズ( vol.1 vol.2 vol.3 vol.4 )で数を稼げたことが大きいです。
一方、技術的な記事は、AI系は頑張ってもらいましたが、それ以外は少し減ってしまいました。
カンファレンス等スポンサー
今年前半は、コロナ禍によりカンファレンスそのものが中止や延期を繰り返していました。
以下のカンファレンスについてはいずれもオンライン開催でスポンサーさせていただきましたが、他のイベントについては見送りになりました。
- Scala Matsuri : 将軍スポンサー
- 言語処理学会(NLP2020) : プラチナスポンサー
- 人工知能学会(JSAI2020) : シルバースポンサー
事業や採用の状況もあり、来年以降は大きく見直しになる分野かもしれません。
内向け活動
グループ名の変更をはじめとして、コロナ禍のピンチをチャンスに変えるべく、大きく動かし始めています。
デジタルホールディングス、経営戦略や組織の見直し
弊グループは7月にオプトホールディングスからデジタルホールディングスへと社名変更しました。その子会社であるオプトに関しては、これまで通りオプトとして広告代理を中心とした事業を行なっていますが、DXを事業の中心に変えていきたいというデジタルホールディングスグループの思いのもと、経営戦略の見直しをしています。
その内容は現時点では公開できませんが、営業から開発を含めた組織の見直しも含めて進めています。Opt Technologies においても、技術を中心に仲間集めを進めていたフェーズは終え、エンジニアが事業に対して本質的なバリューを発揮できるように、組織や方針を検討していっています。
技術担当執行役員として
不確実性がさらに増大している状況の中で、技術担当執行役員としては先手を打った施策はできなかったというのが今年の大きな反省としてあります。
一方、これまで皆さんで作り上げてきた開発の進め方や制度のおかげで、フルリモート業務へのスムーズな移行を実現できたとは考えており、これまでの蓄積が発揮された部分だと感じています。
今後、デジタルホールディングスグループ、オプトはさらなる飛躍を目指して変わっていきます。Opt Technologies はその技術的基盤となるように支えていきたいです。
エンジニア向け制度の改善
引き続き、継続して皆で議論して修正していくプロセスでやっています。
リモートワークの拡大により、裁量労働の運用についてはそれを踏まえた議論もありました。
社内勉強会
昨年同様に隔週で何でもありでマイペースですがリモート環境下でも続けられています。カオスな雰囲気が伝わるように今年の各回のテーマ抜粋してみます。
- Vue.js 状態管理ベストプラクティス
- Spacemacs布教大会
- VTuber のやり方と、限定公開動画のプッシュ通知を Slack App で実現した話
- 包除原理の話
- GraphQL入門
- AWS サーバーレス入門~AWS サーバーレスにつかうサービスとパターンの紹介~
- RDBでのツリー表現入門
- Digital Shift Sisisin を支える技術
- テレワーク/クラウド時代真っ只中のセキュリティ概念ゼロトラストについて解説する
- Trieの話
- 労働法の世界
- ユーザースクリプトで業務効率化しよう
- モンテカルロ木探索入門
- ソシャゲのシナリオライターで副業してるときに考えてること
Opt Group Tech Day
オプトグループのエンジニアを集めた内部向けイベントですが、今年は出来ませんでした…
グループの名前も変わったし、今後どうしていくかも検討中です。
社内ハッカソンや開発合宿
苦し紛れに今年出た去年の合宿のレポートを貼っていますが、今年はコロナ禍の状況もあり開発合宿は出来ませんでした。一応、リモートでの開発合宿を検討中ですが、多人数が集まるイベントは開催しにくい状況なのでなかなか難しいですね。
毎年開催している 社内ISUCON に関しては今年は先日12月21日にリモートで開催されました。レポートは来年出るのかな?
海外研修
コロナ禍により中止。残念ながら来年以降も厳しいでしょう。
全社研修&新卒エンジニア向け研修
今年の研修は全てリモートでした。詳しくは上記記事参照。
フルリモートでの研修という新しい試みに加えて、全社人事からの依頼により全社の新卒研修にて一部技術系の研修を急遽担当させていただきました。急な依頼にも関わらず頑張ってくれた水島さんや研修チームに本当に感謝。
リモート研修は慣れない点も多く大変でしたが、来年以降も必要になるものなので、今年礎が出来たのは大きいと思います。
Hackers' Guild
社内の業務環境などの改善を目指すタスクフォース的なエンジニアの集まりですが、大分課題が落ち着きました。それでも「開発ツールの導入ガイド」などの成果がありました。
最後に〜2021年に向けて
2021年はオプトの事業としては節目の年になるかもしれません。
今まさに戦略や方針を議論しているところもありますが、激動の時代のオプトの事業をしっかりと支えていける Opt Technologies になっていきたいです。そして、広告以外の事業にも Opt Technologies のメンバーもチャレンジすることになるかもしれません。
コロナ禍によって社会が大きく変わっていくこの時代。人によっては先行きが不安になることもあるかもしれませんが、変化が多い時代はそれだけチャンスも多いと思います。過去や先例にとらわれることなく、チャンスを掴み取っていきたいですね。
今年もありがとうございました。それでは良いお年を!