Opt Technologies Magazine

オプトテクノロジーズ 公式Webマガジン

2022年 Opt Technologies の振り返りと2023年に向けて

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年末ということで、Opt Technologiesの2022年の総集編と、2023年に向けた展望を書き起こしました。

こんにちは、体重の階級だけは上昇中の伊藤順重です。

コロナへの向き合い方も熟れてきた2022年。
世間では、ロシアによるウクライナ侵攻、北京冬季五輪、元総理銃撃事件、韓国の雑踏事故、サッカーW杯など、哀歓が多かった1年だったと思います。
Opt Technologiesもご多分に漏れず様々な出来事がありましたので1年を振り返ろうと思います。

なお、昨年度のものは にあります。

2022年にやったこと

外向け活動

国内でもオフラインイベントが増えていますが、今年も Opt Technologies 主催のイベントは全てオンラインでの開催となりました。
本記事を読んでくださっている方の中には、当イベントにご参加、ご登壇いただいた方もいらっしゃると思いますので、改めて感謝を申し上げると共に、今後ともご愛顧のほど宜しくお願いいたします。一緒に業界を盛り上げていきましょう。

エンジニア向けイベント

今年は、1月と9月に「関数型プログラミング(仮)の会」、3月と7月に「プログラミング教育について話し合う会」の計4回を主催し、何れも参加者は100名を超える盛況でした。
特に、プログラミング教育について話し合う会の初回は、約400名にご参加いただき、改めて技能向上への課題感、注目度の高さを痛感しました。
登壇者としてもイベントをリードしている 水島さん(@kmizu) や 大橋さん(@lagenorhynque) はじめ、運営メンバーに感謝しています。
なお、イベント開催の舞台裏の記事も公開していますので、イベント運営をご検討中の企業様にとってはご参考になるかと存じます。

タガヤス

東北地方のIT企業様と共催の地域密着型イベント企画「タガヤス」も定期的に開催しています。
今年は計6回の開催となり、当社は6月に初学者向けの関数型プログラミングをテーマに主催しました。このイベントは、当社エンジニアによる参加レポートを公開しており、イベント内で投影されたスライドも載せていますので、関数型プログラミングの入門編としてご一読いただくと良いと思います。
タガヤスの運営におきましても、共催の企業様、並びに運営メンバーに感謝申し上げます。

Tech Magazine

記事数の推移

  • 2020年 16記事
  • 2021年 13記事
  • 2022年 31記事(本記事含む)

昨年比で記事数は238%増でした。手前味噌ですがもの凄い成果です。
増えた要因は、当社主催のイベントが増えたことや、制度や働き方や組織の変更に伴うテーマの増加がありそうです。
しかしそれら以上に効果的だった施策としては、記事のアクセス解析や発信の目的を再認識し、年間の記事数をKPIに掲げ、まるでノリスケおじさんが伊佐坂先生に締め切りを迫るくらいの徹底した進行管理が挙げられると思います(本記事もだいぶお尻を叩かれています苦笑)。
本Tech Magazineの運営を主導する箕輪さん(@natsuume)はじめ、運営メンバー各位には感謝と、いつも初稿が遅れてごめんの気持ちでいっぱいです。

カンファレンス等スポンサー

今年のカンファレンスは、現地会場とオンラインとのハイブリッドの開催があったりと様々でした。
弊社から協賛させていただいたカンファレンス等は以下となります。

社外交流

こちらも、年初のまん防期間を除き、定期的に社外の有識者とお会いして良好な関係を続けています。
お会いする方は同業界、同職種(エンジニアリングマネージャー、開発責任者)が多いですが、近い職種だと事業責任者やプロダクトマネージャーにもお会いし、組織やチームの運営やプロダクト開発・運用におけるサクセスストーリーや課題解決等の情報交換をしています。
自身の経験や社内のナレッジ、尺度だけだと、どうしても考えや判断が凝り固まっていくような気がしており、このような機会で外から刺激をもらい、視野や視座を高めることがモチベーションです。
役職者ではないメンバーの方もご同席いただく機会もあるので、来年はもっと自社のメンバーを巻き込む機会を増やし、社外にも目を向けてもらうことを促していきたいと思います。

内向け活動

人事評価制度変更に伴うエンジニア固有の評価ガイドライン策定

昨年の記事 > 人事制度刷新 にもあるように、新制度では役割と職務とパフォーマンスで報酬が変動する大胆な変更を行ったわけですが、エンジニアという職種にとって「能力」はとても重要な要素であり、エンジニア組織限定で一部を職能型に戻す動きがありました。
また、エンジニアのレベル感に応じたパフォーマンス、すなわち「成果」を精緻に計測することは、依然として容易ではなく、一定以上のレベルを有するエンジニアには、著しい不足や充足がない限り中央値に寄せる調整もなされました。
また、新卒を除き、エンジニアは裁量労働制でかつ、コロナ禍以降はフルリモートが定常化しているため、裁量労働の意図や行動の原則が守られているかの確認も行っています。
これらの評価制度やガイドラインの最適化はまだまだ道半ばであり、今後もブラッシュアップを続け、より多くのマネージャーやメンバーの納得感が高い状態にしていきたいと考えています。

社内勉強会

社内勉強会は変わらず高頻度の開催を続けています。
発表者は持ち回り制なので、指名制だった頃から比べると資料作成の時間の猶予が増えました。
相変わらず勉強会のテーマに制約はないので、今年もカオスと言わざるを得ないものを以下に列挙します。

  • Windows10 WSL2にLinux居城を爆誕させる
  • 内燃機関の仕組み
  • 観葉植物を買って得た教訓あるいは ハマっているボカロPについて
  • ダッシュボード系プロダクトのリニューアルでやったこと[デザイン編](仮)
  • ボードゲームインストラクションの一般化
  • ニューラルネットワークの導出と物理学への応用
  • 航空機の位置情報を受信&共有する
  • 選択バイアスとA/Bテスト
  • LED照明で体調を整えよう
  • PMBOKの変遷
  • シンセサイザーの紹介
  • 副業するのに最低限必要な税金の話(知らなくてもいい)
  • 実例から見るゲームメカニクス
  • 『ドメイン駆動設計入門』入門のその後
  • 論理と確率
  • ルービックキューブ入門
  • 中学受験によくある〇〇算を大人の知恵で殴る
  • 少しだけわかった気になるデジタル署名
  • 家庭用メディアサーバーをRaspberryPiなどで作る、DIY講座
  • TikTok の動物動画から学ぶ 若者のスラング英語
  • 『Introduction to Heuristics Contest』の紹介
  • Java Genericsのキホン
  • AWS QuickSightでダッシュボードを作ってみた話
  • OAuth 2.0
  • 英語学習者のためのフランス語文法入門 - フランス語完全理解(?)
  • ペンシルパズルの愉しみ
  • オンライン陶芸教室
  • Feed Terminal v2の軌跡
  • Instagramのデータ活用
  • Slow AI 運動について
  • PCで楽しむペンシルパズル
  • 正規化入門
  • CRAIS TD生成の実装

社内技術イベント

コロナ禍で開催できていなかった開発合宿が3年ぶりに復活しました。
今回は、これまで前例がなかったオンライン参加OKのハイブリッド形式でしたが、寝食を共にする合宿の醍醐味や空間、稼働時間の違いによる課題感もあり、今後の検討材料となりました。
本件に関しては、追って開発合宿に特化した記事が出ると思いますので、詳細は割愛します。
とにかく、私は久しぶりのプログラミングが楽しくて未明まで没頭しました。

海外研修

(許可を取っていないので詳細は割愛しますが)お取引先のご招待で、エンジニアリングマネージャー2名が11月末〜の AWS re:Invent に参加しました。
ここ数年は海外のイベントもオンライン開催だったのもあり、本年度の海外研修のための予算はありませんでしたが、まさかの無料ご招待ということでエンジニア内で沸いた出来事でもありました。
re:Invent に関するレポートは、2023年2月開催予定の タガヤス にて発表準備を進めておりますので、ご興味がある方はチェックしてみてください。

Hackers' Guild

主に業務環境の改善を目指すタスクフォース的な集まりです。
コロナ禍以降、物理的な(オフラインで起こりうる)課題は一区切りつきましたが、まだまだソフト面の課題があります。
今年は、GitHubはじめDevOps系のツールや新制度周りの課題解決、フルリモート化ならではの Gather の試験導入やBYODの検討などがありました。
牛歩ながらマネージャーや有志のメンバーの助けによって運営を継続しています。

採用

コロナ禍以降、激化した市場は落ち着くことなく苦戦を強いられています。
常に求人票はオープンにし、人材エージェントやリファラルも活用していますが、自然発生的にエントリーが起こることはとても稀です。
キャリア採用は、エンジニア特化の媒体を開拓し、ダイレクトリクルーティングに振り切って、日々求職者のチェックとスカウトに勤しんでいます。
新卒も、特定分野に特化した媒体やエージェントサービスを使って学生にアプローチしたり、エンジニアでもWebコースとAIコースで採用要件や基準を変えるなど最適化を図っています。

最後に〜2023年に向けて

今年は、事業や体制、ミッションに大きな変化はありませんでしたが、評価制度周りやエンジニア組織運営に関する様々な出来事がありました。
来年は、事業と体制に変化がありそうですし、エンジニア組織としての方針、価値観を明文化するべく会話が進んでいるので、組織がいい意味で新陳代謝し、パワーアップする年になるでしょう。
今年もありがとうございました。それでは良いお年を!

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