2019/6/27 ~ 29に開催された「ScalaMatsuri 2019」のレポートをお届けします。
※本記事では、ご厚意により ScalaMatsuri 運営の方々が撮影した写真を使用させていただきました。
はじめに
こんにちは!オプトテクノロジーズエンジニアの内堀です。オプトでは主に Scala を使ってサーバ側の開発を行なっていて、直近では Akka、Akka-HTTP を触っています。
今回は、先日行われた ScalaMatsuri 2019 についてのレポートをお届けしたいと思います。
ScalaMatsuri とは
ScalaMatsuri は、「Scala をテーマにした日本最大級のカンファレンス」です。 国内外の幅広いスピーカーによるセッションを同時通訳付きで聞いたり懇親会で交流したりできます。
去年に引き続き今年も3日間開催され、「ワークショップDAY」、「カンファレンスDAY」、「アンカンファレンスDAY」と毎日違った内容を楽しめました。
将軍スポンサーとして参加
ScalaMatsuri ではカンファレンスに協賛するスポンサーを募集しており、オプトテクノロジーズも毎年スポンサーとして参加しております。 今年は、「Scala をメインで扱っている会社として Scala コミュニティに寄与したい」という強い思いから初の「将軍スポンサー」枠を確保しました。
オプトブースの様子
常設ブースも設置させていただき、たくさんの方々にお越しいただけました。
また、オプトブースの企画としてコードゴルフの問題を作成しました。 コードゴルフとは、与えられた課題をどれだけ少ない文字数で実現できるかを競う遊びです。
すでに解答が公開されていますが、興味のある方は是非解いてみてください!
「Scala でコードゴルフをやってみよう - Sort Suffixes -」
ブースに足を運んでいただいた方々、またコードゴルフに参加いただいた方々、ありがとうございました。
セッションの様子
今回はオプトテクノロジーズからも2名スピーカーとして登壇しましたので、簡単に紹介したいと思います。
「Scala ライブラリを作る前に知っておきたいメンテナンスのこと」
エンジニア渋谷は、Scala ライブラリを長く適切にメンテナンスしていく上で知っておきたいトピックについて解説しました。 複数の Scala/JDK バージョンへの対応方法や Java との相互運用性の重要性、互換性についての解説と非互換性をソフトに扱うためのバージョニングなど、使われやすいライブラリを作るための話題が満載でした。
「Scala Driven Management」
CTO平岩は、Scala を開発言語として選択することがエンジニアリングマネジメントにどのように影響するかを話しました。 マネジメントで解決すべき課題と現場での要求を、 Scala を用いることでどのように解決したかを実例を用いて解説しました。
「継続とDI」
また、弊社技術顧問の中村学(がくぞ)さんもスピーカーとして登壇されました。 再利用可能なモジュールを合成する手法として継続渡しスタイル(CPS)と DI について解説し、それぞれの使い分けについても紹介していました。
アンカンファレンス DAY
3日目はアンカンファレンス DAY となっており、当日の朝会によって講演内容や発表者を決める参加者全員でつくりあげるカンファレンスでした。
オプトテクノロジーズからも渋谷が「Scala and SRE」、松本が「Scala Code Golf」についてセッションを行いました。
まとめ
個人的に興味深いセッションも多く、コードから理解する Playframework の脆弱性 では、身近なフレームワークを例に実際のコードを見ながら過去の脆弱性について追える貴重な機会となりました。 パフォーマンスが要求される場面で考慮すべき点について語られたハイパフォーマンス Scala も、 Full GC を発生させないための書き方など学びが多かったです。 Scala 3 に関する話題も増えてきて、次世代の Scala への盛り上がりも感じました。
素晴らしいカンファレンスを提供していただいた運営の皆様お疲れ様でした。 また、素晴らしいセッションを行なっていただいたスピーカーの方々、楽しい場を共有いただいた参加者の皆様にも感謝いたします。
来年はどんなカンファレンスになるのか今から楽しみです!
さいごに
オプトテクノロジーズでは定期的に勉強会を行っており、7/29(月)には市ヶ谷オフィスにて「Fun Fun Functional (2) 関数型言語Lightning Talks!!」と題しまして、「関数型プログラミング」と「関数型言語」を中心としたイベントを開催します!
こちらのイベントもぜひご参加ください!
ScalaMatsuri でセッションや複数のアンカンファレンスに登場した水島さんも、7月よりジョインしました。そんな株式会社オプトでは、エンジニアを随時募集しています。
もし興味をお持ちいただけましたら、こちらよりお声がけください!