Opt Technologies Magazine

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開発合宿2022 in 那須高原

3 年ぶりに開発合宿が開催されましたのでレポートします

はじめに

こんにちは。26 歳になり、正真正銘アラサーだなと感じている Tech Magazine チームの @shachitaku です。 本記事では、2022 年 11 月 21 日(月)〜 11 月 22 日(火)に開催された開発合宿をレポートします。

コロナ禍に突入して合宿のような感染リスクがあるイベントは弊社グループの方針により見送っていました。それに加えフルリモートに特化した働き方を整備したり、評価制度を見直したりとバタバタしており、前回から 3 年ぶりの開催となりました。しかしながら、依然としてコロナの感染リスクが残存することから、自宅やオフィスからリモートでの参加も認められたハイブリッドな形式での開催となりました。

合宿先は、那須高原 TOWA ピュアコテージにお世話になりました。弊社のグループ社員であれば無料で施設を利用することができます。詳しくは先日公開したワーケーション体験記に書いてありますのであわせてお読みください(ちなみに今回の合宿後にそのまま延泊された方もいました)。

合宿テーマ

合宿のテーマは

「踏み出そう。はみ出そう。しでかそう。」

日常の開発業務からはみ出して、新たな発想や新たな技術を使うことに一歩踏み出し、イノベーションを起こすきっかけを得て欲しい、という思いが込められており、弊社が今年から掲げている新しいバリューでもあります。成果発表の際は、このテーマを一番体現していたチームに各自投票し優勝チームを決めました。なお、優勝商品は豪華ディナーとなっております。

合宿当日

1 日目

☑ 10 時 30 分 那須塩原駅集合

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那須塩原駅に到着して安堵の表情を見せる参加メンバーたち

フルリモートで働くのが当たり前になって数年が経ち、都外に住まれる方が増えました。そのため今回は、都内の駅ではなく那須塩原駅で現地集合することになりました。外は想像していたほど寒くなく、過ごしやすい気温でした。都会から離れると空気がおいしいですね。

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駅からは 40 分ほどシャトルバスに乗って合宿会場へ

☑ 12 時 00 分 オリエン

チェックインの 15 時までは時間があったため、まずはオリエンや開発をするためにお借りした会場を訪れました。ここで驚いたのが、その会場が那須ハイランドパーク(北関東最大級の遊園地)の中にあったことでした。TOWA ピュアコテージと那須ハイランドパークは隣接しており提携を結んでいますが、遊園地で開発ができるというまさかの展開にアラサーの子供心をくすぐられました。

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楽しそうにオリエンする部長陣

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会場のドアを開けて外に出ると、360度遊園地!

☑ 12 時 30 分 昼食休憩 ~ もくもくタイム

オリエン後はお弁当を食べつつ、各チームもくもくと開発に入ります。

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ワクワクしてた雰囲気から一転、みなさん集中モードに。

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開発で集中している時以外は、笑顔多めの暖かい雰囲気です

☑ 15 時 00 分 チェックイン ~ もくもくタイム

15 時のチェックインの時間になり、宿泊先のコテージへ移動します。

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紅葉が色づく、とても素敵なコテージでした

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室内には暖炉がついており、薪を焚きながらゆったりと開発ができます

☑ 18 時 00 分 夕食

夕食はしゃぶしゃぶ食べ飲み放題でした!フルリモートになってからは出社して仕事終わりに仲間と飲みに行くことがなくなり、みんなで集まってワイワイする機会はかなり減りました。久々に会って会社のお金で食べるしゃぶしゃぶと飲むお酒は率直に言って最高です。

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久しぶりの集まっての食事に、話に花が咲きます

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上司にお酒を注ぐのもフルリモートの今では貴重なエモ体験

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筆者が上司に注いだビールは半分以上泡でした(ウェイター歴 3 年)

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終始ワイワイ楽しく過ごせました

☑ 20 時 00 分 自由時間

夕食後は開発するもしないも自由でみなさん好きなように過ごしていました。筆者は、初めはチームと暖炉にあたりながらゆったり開発していましたが、早めに切り上げ温泉に入り、就寝しました。

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開発合間の息抜きにルービックキューブ

2 日目

☑ 08 時 00 分 朝食

2日目に入りました。仲間とあいさつを交わし、コテージを出て新鮮な空気を吸います。こういった小さな幸せも合宿でしか味わえない良さですね。 成果発表までのタイムリミットも気になりますが、まずは今日も 1 日頑張れるようしっかり朝食を食べるところから始まります。筆者は一人暮らしで不足しがちな生野菜をモリモリ食べつつ、前日に飲んだお酒を気持ちデトックスしました(写真は他の方のものです)。

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バイキングで始まる朝というのは、何歳になっても贅沢感があります

☑ 09 時 00 分 もくもくタイム 

10 時のチェックアウトまでは各自コテージで作業し、その後は先日の会場に再び訪れます。

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ちなみに会場はゲームセンターと同じ建物でした(営業はしていなかった様子)

☑ 12 時 30 分 昼食休憩 ~ もくもくタイム

前半戦が終わったあとはお昼休憩をしたのちに、成果発表までのラストスパートを全力で駆け抜けます。

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連日食べすぎて胃袋が限界突破したチームメイト

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発表を目前に少し張り詰めた空気を感じます

☑ 16 時 30 分 成果発表

いよいよ成果発表の時間となりました!

成果物にはボルダ(持ち点)方式で自チーム以外の 1 位(3 点)と 2 位 (1 点)に投票し、順位を決定します。 なお、合宿に参加していない方でも Google Meet のビデオ会議を通して発表を視聴して投票することができます。ここからは各チームの発表内容を軽くご紹介します。

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トップバッターは抽選の結果、一番若手のチームに

チーム 20 卒

メンバー 3 人全員が 20 新卒である「チーム 20 卒」、筆者もここの一員です。弊社には部署によって勤怠時間を投稿する Slack チャンネルがあるのですが、実際の勤怠管理は TeamSpirit という外部ツールで行っていて、勤怠入力が二度手間になっています。そのため Slack API 経由で投稿された勤怠情報を取得し、その結果を TeamSpirit の勤務表に自動で入力してくれるようなユーザスクリプトを Chrome 拡張機能である TamperMonkey で作成しました。

発表は緊迫したものではなく、アットホームな雰囲気でした

Design Supporter

DALL-E に始まり Stable Diffusion と、画像生成 AI が近年更なる盛り上がりを見せています。Design Supporter チームは広告バナーのサンプルを Stable Diffusion を用いて生成することで、デザイナーのアイデアを拡げられないかと取り組みました。Stable Diffusion は英語で指示(プロンプト)を送らなければいけなかったり、指示の解釈に癖があったりと、デザイナーやディレクターといった方がそのまま使って意図した画像を生成するにはハードルが高いです。そのため日本語で指示を記述でき、どういった画風にしたいかもジャンル別で指定できるようにすることで、前提知識を必要とせず誰でも直感的に画像が生成できるようなツールを開発しました。

画像生成AI x 広告デザインというオプトならではのテーマ

Visualising Opt Technologies

現地組 2 名、リモート組 2 名のハイブリッドチーム、Visualising Opt Technologies は Opt Technologies に点在する技術情報を集約して可視化するような ELT ツールを開発しました。Google Cloud が提供している Cloud Functions + Workflows + Dataform といったマネージド/サーバーレスのインフラを組み合わせ、尚且つビジネスロジックを汎用言語でコーディングするのではなく、宣言的な定義でほとんど完結するような設計にすることで開発者の負担を最小限にしていたのが印象的でした。

Opt Technologies には自組織に関する継続的な情報の蓄積と分析のプラットフォームがないため、その先駆けとなるような試みでした

俺達はもっと会話したい

部長 2 人で構成されるつよつよチームの「俺たちはもっと会話したい」は、フルリモートの欠点であるコミュニケーション不足を解決すべく、1on1 ミーティング (以下 1on1) のスケジュールを与えられた条件に応じて自動で作成するツールを開発しました。参加者のメールアドレスや、時間帯、実行頻度などの設定を記述した Google SpreadSheet を Google Apps Script 経由で Google Cloud Run で作ったサーバーつなぎ、Google Calendar API とやりとりをすることにより実現しています。

部長陣の強い思いがチーム名にも、成果物のクオリティにも表れていました

☑ 17 時 45 分 順位発表

発表後は投票・集計を行い、いよいよ優勝チームの発表の時間となります。

4 位 チーム 20 卒 (11 点)

3 位 Design Supporter (12 点)

2 位 Visualising Opt Technologies (13 点)

1 位 俺達はもっと会話したい (32 点)

2 位と大きく点数を離して豪華ディナーを手にしたのは過去にも優勝経験がある部長チームでした! 以下優勝チームの一員である @ovrmrw さんから成果物の説明です。

優勝チームメンバーより

今回作った仕組みは、人の組み合わせと周期を登録しておけばシステムが勝手に予定を登録してくれるので、「この人とは毎月ってほどじゃないんだけど 3 ヶ月に一回くらいは雑談っぽく会話したいんだよな」という要求を自動的に管理してくれます。

上長とメンバーという関係性のいわゆる縦の 1on1 は定期的に実施していますが、それ以外の横や斜めの 1on1 はほぼ実施されないか、やっても単発で終わりがちなので、そういう管理は人間が頑張るのではなくシステムに任せてしまいたいですよね。

縦・横・斜めの 1on1 にはそれぞれ効果があり、特にリモートワークが働き方の主軸になった昨今において、雑談の場の代わりとなる横・斜めの 1on1 の重要性が高まっていると感じるので、うまく活用していきたいと思います。

おわりに

3 年越しとなる開発合宿をレポートさせていただきましたがいかがだったでしょうか?筆者の感想としてはつよつよの部長チームが勝っても色々面白くないし、豪華ディナーのありがたみも薄そうなので怒ってます。なので、来年こそは部長チームより良いものを作って優勝したいと思います。それでは次の記事でお会いましょう。

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