Opt Technologies Magazine

オプトテクノロジーズ 公式Webマガジン

2016年 Opt Technologies の振り返りと2017年に向けて

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こんにちは自称アドテクおじさんのhiraivaです。

Opt Technologies は2016年4月に発足された、株式会社オプト内部のエンジニア集団です。今年の Opt Technologies を振り返りつつ、来年への展望を語ってみたいと思います。文字ばっかりの記事ですいません。

なお、この記事はOpt Technologies Advent Calendar 2016のラスト25日目です。

2016年にやったこと

外向け活動

広報やイベントなど、外に向けて発信している活動をまとめました。

Opt Technologies 発足

2016年4月に Opt Technologies は正式発足しました。

オプト、エンジニア組織「Opt Technologies」を設立。研究開発および事業推進を強化。 | Innovation Agency オプト

実は準備は1年くらい前から進めていて、少しずつ組織作りを進めた上での発足となりました。 Opt Technologies は(今のところ)仮想組織に近く、オプト社内の部署とは独立した区切りです。だからこそ考え方とか目指すものを大事にして、エンジニアにとってオプトが入社したくなる会社であり、オプトで働くことのメリットが大きくなることを推進していきたいと思っています。

市ヶ谷Geek★Night

市ヶ谷Geek★Night - connpass

株式会社オプトならびに Opt Technologies では「市ヶ谷Geek★Night」というエンジニア向けイベントを開催させていただいてます。先日11回目を開催したのですが、市ヶ谷Geek★Night自体は Opt Technologies 発足前から開催しています。

イベントをはじめたころは人事や組織運営側が中心で、現場のエンジニアの関わりもあまりなかったのですが、最近ではかなりエンジニアドリブンなイベントになってきていると感じています。

Tech Magazine 発足

EMR上でScala2.11ビルドのSparkを動かす。 - Opt Technologies Magazine

この Tech Magazine は Opt Technologies 発足と同時期に立ち上げています。上記の Spark の記事が一号記事です。市ヶ谷Geek★Nightの今年最後も Spark がテーマだったので、 Spark にはじまり Spark に終わった1年だったかもしれません。

ブログではなく Magazine と言い張り、編集がある程度入って記事のクオリティを高めていく運用を目指してきました。今後も改善を続けたいです。

カンファレンススポンサー

一部、 Opt Technologies 発足前のものもありますが、いくつかカンファレンススポンサーをさせていただくことができました。

ScalaMatsuri 2016|日本最大級の Scala のカンファレンス

RubyKaigi 2016

Scala関西Summit

東京Node学園祭2016 | 11月12日,13日開催!

今後も続けていきたいですね。

内向け活動

Opt Technologies として、社内で取り組んでいることを公開します。

テクノロジーコースの制定

Opt Technologies 発足後、社内の人事制度上にエンジニア向けのコースを作りました。

元々、オプトは営業の強い会社ですから、文化の部分でも制度の部分でもエンジニアにフィットするものが必要でした。文化の部分をイベントなどで推進しつつ、制度についても具体的なアクションを、ということで「テクノロジーコース」というエンジニア向けの人事制度コースが作られました。

その内容自体は急進的なものではないのですが、制度を作るために社内で多くの議論ができたこと、テクノロジーコースという単位でエンジニア向け制度を変えられるようになったことは良かったと思います。今後も振り返りや議論を続けて、より良いものにしていきたいです。

評価方法の検討

テクノロジーコース制定と関連して、エンジニア向けの評価方法を作成しました。

オプトは等級制度のある会社ですが、等級に紐づく「エンジニアとしてあるべき姿の様々なパターン」をいくつか定義しておき、そこから「各人がなりたい姿」を選択してもらうことで評価につなげるというものです。

社内勉強会

今年初頭くらいから隔週で社内勉強会を開催しています。

今は、発表した人は次の発表者を指名できる(指名されても辞退は可能)、という運用でやっていて、業務の中で得られる知識以外のものを吸収する場になっていると思います。

社内ハッカソン

数ヶ月に1回、丸一日で社内ハッカソンを行っています。今年は3回開催しました。

自由なテーマに対して、1日の業務時間内に何かを仕上げることを目指すハッカソンです。スキルアップのきっかけになるし純粋に楽しいので、今後も続けていきたいんですが、開催スタイルについては改善中といったところです。

Hackers' Guild

社内の業務環境などの改善を目指すタスクフォース的な集まりです。

現場からの意見を集め、より効率的で幸せに働ける職場を目指して様々な課題に取り組んできました。業務タスクとの兼ね合いや、課題のオーナーシップなどの要素から、運用体制を模索中なところがあります。

プロダクトチームの強化、スクラム体制

今年の中頃に、開発チームとビジネスチームの連携について、議論が巻き起こった時期がありました。

開発スケジュールにも乱れがあったころで、ビジネスKPIへの向き合い方、各人のスキルレベル、コミュケーションの方法など、色々な点でうまくいかないことがありました。

そこで、我々の出した回答の一つは、開発とビジネスはプロダクトチームとして一つのチームとなることでした。その流れでスクラムチームによる開発体制にも移行してきており、以前よりは連携がかなりスムーズになったと思います。


2017年に向けて

テクノロジーコース

今年の運用でいくつか見えた課題があり、それを改善していくフェーズに入っています。どう改善するかも重要ですが、何より、制度や働き方についても改善を続ける組織でありたいと思っています。

評価方法

2016年に作った評価方法は、エンジニアとしてあるべき姿をある程度カバーできていると思う反面、定義や運用が複雑すぎるという課題がありました。

それを踏まえて、2017年は贅肉を削ぎ落とし、シンプルでわかりやすい形に変えていこうと思っています。

プロダクトチームのさらなる強化

スクラムの導入によって、強化されたかに見えるプロダクトチームですが、去年リリースされたばかりのプロダクトもあるので、その真価が問われるのは2017年ではないかと考えています。

社内イベント運用改善

社内ハッカソン、社内勉強会、Hackers' Guild についても議論を続け、運用を改善し続けていきたいと思っています。

エンジニア採用

2016年のエンジニア採用は、現場のエンジニアが主体的に関わってくれ、一定の成果がありましたが、全てがうまくいったという訳ではありませんでした。

2017年はこれを改善し、採用フローの見える化を行い、現場のエンジニアがより良い感じに関われるように変えていきたいです。新卒エンジニア採用も進めていますし。

あるべき姿についてのポエム

Opt Technologies は(というかオプト自体も)、様々な要素が有機的に噛み合った良い感じの組織を目指しています。

そのためには具体的にどういう組織であるべきかについても、芯を食っているというか、多くの当事者の中でつながりが持てている状態であって欲しいと思っています。

一方で、あるべき姿はなんとなくあるのだけど、それをうまく言葉にできていないのではないかと感じることがあります。また、クレドとかスローガンで簡潔に明確にしたいのだけど、言葉にしたときに溢れてしまうものがありそう、といった気持ちもあります。

社内外問わず議論を進めていきたいですね。(酒の席でも可)


最後に

Opt Technologies が発足でき、その後はひたすら突っ走ったという感じの2016年でした。色んな方のご協力や化学反応があってここまで来れたと思います。

社外関係者の皆様、オプトないしOpt Technologies の皆さん、本年はありがとうございました。

来年ももっと良い感じのエンジニア集団になれるように頑張ります!

メリークリスマス!!